パワプロ情報学入門

パワプロ関連のちょっと気になる確率の話、計算による効率化の話などを徒然と書いていきます。査定最大化ツールなど公開しています⇒http://pawapro-simu.com/

表示査定と実査定って何なの?

パワプロやってると(というかパワプロのTL見てると)表示査定や実査定って言葉を目にする事があると思います。選手のランクやチームランクに影響する奴だよねぐらいは知ってると思います。

今回はその2つの違いについて書いていきます。拙い説明で分かり辛いところもあるかもしれませんがお付き合いください。

1.査定値とは

まず「査定値」に関して。

チームランクを上げるには評価の高い(選手ランクの高い)選手を作ればいい。これはパワプロやってる人なら誰でも知ってる真理です。このチームランクに及ぼす選手の評価値が言い換えると査定値です。

ちなみに査定値という言葉は、パワプロの公式用語ではありあません。多分ゲーム内のどこでもそういう記載は無かったと思います*1

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この画像では、選手の評価はS4の9メモリです。では実際にこの選手がチームランクに与える数値はいくつでしょうか。1000?2000? 

実はよくわからないが正解です。今のパワプロ査定理論では、厳密な値を求めることはできていないのです。

2.査定君の登場

昔の偉い人はこう考えました。「とりあえず厳密な数値はよくわからないけど、ある基本となる能力の選手を用意して、そいつに特能を付けた時のチームランク上昇値を査定値としよう」と。

この基本となる能力の選手が査定君と呼ばれています。基礎能力が2EEEEEEで特能の無い選手です。

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この査定君の査定値を0と決め、作った選手を査定君の査定値と比較して今の査定理論は成り立っています。

3.表示査定の調査

以下に「気分屋」の表示査定の調査の仕方を記します。

  1. スタメンの一人を査定君にします。

  2. 次に、査定君の能力(2EEEEEE)に特能「気分屋」を付けた選手を用意します。

  3. 先ほどのスタメン査定君気分屋付き選手を入れ替えます。

  4. するとチームランクが14上がりました。

  5. 査定君とこの選手の違いは「気分屋」だけなので、この結果から「気分屋」の査定値は14である事がわかります。

 

この調査を全ての特能で行った結果、太古のパワプラー*2は特能の査定表を作る事に成功しました。
この査定は今では表示査定と呼ばれています(理由は後述)

4.表示査定の誤差

ところが、ここで一つ問題が発生しました。それは、他の特能と組み合わせると査定がずれてしまうのです。

例えば気分屋の表示査定は14で、ヘッドスライディングの表示査定も14ですが、この2つを査定君に付けて査定を調べたところチームランクが14しか上がらないのです。単純に計算すれば28上がるはずです。

これでは誤差が酷くて使い物になりません。どうしてこうなった?

5.表示査定は14刻み

調査が終わった全ての特能の査定値を見てみると、全て14の倍数になっている事がわかりました。

 

つまり特能の査定は14、28、42、56、70、84、98しかないんだね!

 

……いえ、そうではありません。査定調査班の調査の結果、このパワプロの査定システムというものが、14毎に査定値を反映していくシステムという事がわかったのです。
つまり、査定君にある特能を付けて内部で査定値が27だったとしても、端数の13が切り捨てられて査定値14とされてしまうのです。これでは査定値が15でも27でも14とみなされてしまいます。

6.実査定の登場

そこで、切り捨てられる部分も考慮して査定値を調べていこうという運動が起こりました。この切り捨てられる部分も考慮した査定値を実査定と呼ぶようになり、それまで皆が使っていた査定値は区別のため表示査定と呼ばれるようになりました。

こうして実査定表示査定という2つの概念が出来上がりました。

7.まとめ

・表示査定……査定君を使って調べた特能の査定値。画面で見れる選手の査定が14ずつしか上がらない仕組み(端数は切り捨てられる)のため、結構誤差がある。

・実査定……表示査定の切り捨てられる部分も考慮した真の査定値。最終的に全ての特能と基礎能力の実査定を合計して、14の倍数で実査定を超えない一番大きい値にしたものが画面に表示される表示査定になる。(実査定の合計が300の場合、296(14×21)が表示査定)

 

少しざっくりとした説明になってしまいました。 質問等あれば遠慮なくコメントで聞いてください。

*1:以前ユーザーの問い合わせに対して運営が返答で「査定」という言葉を使っていた事があったらしいけど……

*2:約1年半前